麦畑

おらといっしょに暮らすのは
およね おめえだと
ずうっとめえから決めていた
嫁っこ来ておくれ
やんだ たまげたな
きゅうに何言うだ
おらも前から まっつぁんを
好きだと思ってた
鍬を持つ手がふるえてる
鎌を持つ手もふるえてる
二人の心は 沈むゆうしに
真っ赤っかに染められて
おらでええのか
おらおめえでええてば
愛の花咲く 麦畑

もしも嫌いと言われたら
おら なじょしたべ
生きる力も夢もなく
すとりで住んだべな
あいや がわいそう
馬鹿なこどゆうな
おらも毎日まっつぁんの
プロポーズ待っていた
かわす目と目がふるえてる
さわる手と手もふるえてる
二人の心は 沈むゆうしに
真っ赤っかに染められて
おら信じてええのか
おらぜったい うそつかね
愛の花咲く 麦畑

おらの嫁っこに来るってが
およね えがったな
うんと大事にすっからよ
も少しこっちゃさ来い
やんだ恥かしな
ちっと気が早えな
おらも一生まっつぁんを
たよりにすっからよ
合わす唇ふるえてる
うれし涙もふるえてる
二人の心は 沈むゆうしに
真っ赤っかに染められて
おら本当にハッピー
おらも本当にハッピー
愛の花咲く 麦畑